JR西日本プロパティーズ(東京都港区芝5ノ34ノ6)は、名古屋大学の近くで計画している有料老人ホームと学生マンションの新築について、工事に着手したと発表した。完成は、有料老人ホームが2023年12月、学生マンションが24年1月を予定している。
有料老人ホームの規模は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ約3937平方b。部屋数は53室。敷地面積は約2992平方b。設計はIAO竹田設計(名古屋市中区)が担当。
学生マンションの規模は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ約3831平方b。部屋数は133室。敷地面積は約3020平方b。設計は立田設計(名古屋市東区)が担当している。
どちらの施設もLED照明や高効率空調設備などを導入し、省エネルギー化に取り組むことで、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の取得を予定。その他、既存樹木の保存とともに、伐採した樹木を活用したベンチの製作や、屋上の緑化、巣箱やバードバスなどの設置によって、生物多様性の保全を目標としたABNIC認証の取得も目指すとしている。
JR日本プロパティーズは、今年7月に有料老人ホームの開発に参入。これまで東京都内で2件の開発を進めており、今回の物件は全国で3件目、名古屋では初の開発となる。学生マンションの開発については、同社初の取り組み。今後の開発方針については「検討はしているが公表できる段階ではない」として回答を控えた。
建設地は名古屋市昭和区八雲町54ノ1他。名古屋大学の南側に位置している。
施工はともに、大鉄工業(大阪市淀川区)が担当している。
提供:建通新聞社