日本工業経済新聞社(群馬)
2022/12/19
【群馬】渋川市は23年度早々にメインシェルター工事発注へ
渋川市が進めるJR渋川駅周辺整備事業について、予算を確保次第、2023年度早々にメインシェルター(上屋)工事へ着手することを明らかにした。駅舎前のシェルター整備はメインシェルターのほかに地下道シェルター、バスロータリー、タクシー乗降場を設置する計画で、23年度から3カ年かけて整備を進め、25年度の完了を目指す。各年度ごとに予算要求を行い、工事発注を見込んでいる。
駅周辺整備事業は一般車両と公共交通の乗降場所を分けることで利便性の向上を図り、渋川市の顔としてふさわしい空間となるよう整備を進めているもの。駅庁舎前にシェルターを新設することで、利用者、障がい者用乗降場への雨天時の通路を確保する。さらに、タクシーやバスシェルターも老朽化していることから併せて整備を行う。設置するシェルターについては透明感のあるガラスに刷新し、明るい印象を与える空間演出を目指している。
23年度に実施するメインシェルターの規模は26・7m×約8m、高さ4m。シェルターは鉄製で、屋根部分は熱線吸収ガラスを使用する。このほか、駅との接続部分を含めると約230uとなる。
シェルター整備の設計は渋川駅前広場付帯施設設計としてバク建築設計事務所(渋川市)が担当、地下歩道改修設計については吉田設計(渋川市)が手掛けた。
メインシェルターのほか、タクシーシェルターを延長約25m、幅2mで設置。また、バスシェルターは4カ所並ぶかたちで既存のシェルターを更新する。各シェルターは約2m×約7mで14u程度となる。タクシーおよびバスのシェルターの高さは2・5mを想定。
同事業では、21年度に駅前広場南側の整備に着手しており、バスやタクシーの乗降場となる部分の舗装改修を進めてきた。22年度はホクブ(渋川市)が駅舎前広場南側で拡張工事を担当した。現在、一般車と公共交通機関の乗降口を分けるため整備を進めており、駅舎に向かって北側に位置するタクシー乗降場を南側のバスロータリー側へ移動する。また、現在タクシー乗降場となっている部分は一部を広場として拡張するほか、残る部分を一般車用の乗降口を新設している。同工事の完了は3月ごろとなる見込み。設計は技研コンサル(前橋市)が担当した。