県長浜土木事務所は、長浜市石田町地先で新たに石田地区急傾斜地崩壊対策事業の事業化に取り組む。22年度は予備設計を委託済みで、早ければ23年度に地形測量を発注、24年度にも詳細設計と地質調査・路線測量を委託し、25年度にも用地に係る手続きを経て、順調にいけば26年度にも、現時点では待受式擁壁工を想定している急傾斜地崩壊対策施設の初弾工事を発注・着工し、2ヵ年以上で整備を進める見通しだ。
22年度に第一設計監理(本社・湖南市)に委託した(11月16日開札)石田地区単独通常砂防設計業務では、長浜市石田町地先の丘陵傾斜地近くにある10軒以上の民家等を保全対象に、延長約100bの範囲で急傾斜地崩壊対策施設の予備設計を行う。業務では設計計画、基本事項の検討、配置設計とともに工法比較や主要構造物の概略設計等施設設計、概算工事費の算出、総合検討―等を行い、23年5月17日をメドにまとめる。
長浜市では市内97ヵ所が県の土砂災害区域、51ヵ所が土砂災害特別警戒区域に指定。石田町地先は、薬師堂川支流について、土砂災害警戒区域(平成18年・29年指定)および土砂災害特別警戒区域(平成18年・29年指定)にそれぞれ指定されている(第5次・第76次)。
提供:滋賀産業新聞