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建通新聞社(神奈川)
2022/12/16

【神奈川】県警本部 交番など建替DBOで積水と契約

 神奈川県警察本部は、老朽化が進む交番・駐在所約70カ所を2029年度までに建て替える計画で、2期目に当たる交番6カ所、駐在所3カ所について、設計・施工と施工後50年間の維持管理を一括して12月9日に積水ハウスと契約を結んだ。DBO方式の総合評価一般競争入札を行った。落札価格は交番6カ所が2億7236万円、駐在所3カ所が1億8798万円。この他、3期目の交番5カ所・駐在所5カ所は公告済みで23年1月に入札、4期目以降も引き続きDBO方式で23年度以降に順次公告する。
 2期目の建て替え対象は、交番が▽金沢警察署幸浦交番(横浜市金沢区)▽鶴見警察署尻手交番(横浜市鶴見区)▽港北警察署小机交番(横浜市港北区)▽川崎警察署京町通交番(川崎市川崎区)▽多摩警察署長沢交番(川崎市多摩区)▽海老名警察署かしわ台駅前交番(海老名市)―の6カ所、駐在所が▽保土ケ谷警察署新桜ケ丘駐在所(横浜市保土ケ谷区)▽旭警察署二俣川ニュータウン駐在所(横浜市旭区)▽松田警察署井ノ口駐在所(中井町)―の3カ所。
 交番、駐在所とも建物は軽量鉄骨造で、設計の中で詳細を詰める。24年1月までに完成させ、72年3月31日まで50年間の維持管理・修繕更新業務を担う。
 積水ハウスは、今回の事業に当たり「ひまわりプロジェクト(ひかりかがやけお巡りさん)」をコンセプトとして提案。@快適&ECOA質実剛健BデザインC内部機能の充実―をテーマに、太陽光発電やLED照明などを取り入れる他、一般住宅での実績を踏まえた建物の高耐久性、交番としての視認性を向上させる外観・塗装、バリアフリー化などに取り組む。
 3期目の建て替え対象は、交番が▽旭警察署希望が丘交番(横浜市旭区)▽旭警察署二俣川交番(横浜市旭区)▽緑警察署十日市場駅前交番(横浜市緑区)▽青葉警察署鉄町交番(横浜市青葉区)▽宮前警察署野川交番(川崎市宮前区)―の5カ所、駐在所が▽金沢警察署釜利谷西駐在所(横浜市金沢区)▽瀬谷警察署細谷戸駐在所(横浜市瀬谷区)▽麻生警察署東柿生駐在所(川崎市麻生区)▽秦野警察署菩提駐在所(秦野市)▽津久井警察署牧野駐在所(相模原市緑区)―の5カ所となる。
 12月16日に入札参加資格確認申請書などの提出を締め切り、23月1月24日に入開札。建物は24年3月までに完成させる。

〜DBO方式による建て替えを今後も推進〜

 県警本部では、民間活力を導入した交番・駐在所の建て替えについて、民間事業者の提案による施設整備や維持管理、工期短縮や経費削減、会計業務の負担軽減などのメリットを認めており、今後もDBO方式による事業者提案を受ける形での発注を予定している。 提供:建通新聞社