県土整備部は今年度、道路パトロールの結果から補修業者への指示、補修完了までの工程を一連処理できる「道路維持管理システム」を立ち上げた。このほど操作説明会が倉吉市内であり、道路維持工事を請け負っている業者の担当者15人が新しいシステムの内容を学んだ。
新システムは日々の維持管理業務を効率化しようと構築した。道路パトの結果は、タブレット端末を使って損傷カ所と度合を記録し、即座にシステムに送信。維持管理課の担当者が施工業者に補修指示し、完了報告を受けるまで一連の流れがシステム上で完結できる。
現状では紙媒体の指示書によって補修指示し、業者は紙の完了報告書を作成して提出しているが、システム上に入力するだけで簡素な事務処理が可能になった。
今のところ、システム活用は道路維持工事業者による任意。システムのメリットについて、同部は「損傷データが蓄積できるし、移動時間の短縮もある。点検業務の効率化につなげたい」(技術企画課)と話しており、将来的には全面的に導入していく考え。
日刊建設工業新聞