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日本工業経済新聞社(埼玉)
2022/12/16

【埼玉】久喜市、栗橋病院跡の貸借準備

 久喜市は、済生会栗橋病院跡(久喜市小右衛門)の取り扱いに関する関係3者の協定に基づき、土地使用貸借契約などの議案を準備する。栗橋病院跡の土地・建物には、彩優会の秋谷病院(幸手市)が移転する。年明け以降の議会に議案を諮るとみられる。
 栗橋病院の機能は、済生会が新築した加須病院(加須市上高柳)に6月に移転済み。栗橋病院の施設は取り壊されず残っており、彩優会の秋谷病院が玉突きで移転する。土地・建物の所有者が異なり、市・済生会・彩優会の3者で協定を結ぶことになった。
 土地は、合併前の旧・栗橋町が済生会側に無償譲渡していたため、市に一度返還した上で、市と済生会が土地貸借契約を締結する。年明けの議会に契約案を提出する考え。秋谷病院側からは移転の諸費用で財政支援の要望も受けている。市は補助制度の議案を合わせて提出する方向だ。
 建物の使用貸借については、所有者の済生会と秋谷病院が契約を結ぶ。
 秋谷病院の説明によると、新病院の開院予定は現時点で2023年4月1日。現病棟の本館・東館(延べ床面積2万3880u)の1〜4階と、地域救急センターを主に使用する計画で、本館に外来や手術室、東館には病床、地域救急センターに救急処置室などを設置する予定という。
 一部改修や医療法上の手続きなどを行う必要があり、開院時期は修正される可能性もありそうだ。現在の秋谷病院の病床数は114床(一般54床・療養60床)。