石川県議会12月定例会の予算委員会は14日、福村章、岡野定隆志、佐藤正幸、山口彦衛、中村勲、吉田修、平蔵豊志、沖津千万人、太田臣宣、田中敬人の10委員による質疑が行われた。馳浩知事は検討会で機能強化策を議論中の県消防学校について、消防行政における女性活躍の拠点となるよう期待を込めた。
築後40年が経過した県消防学校(金沢市東蚊爪町2丁目)を巡っては、同学校機能強化検討会(室崎益輝委員長)が学校を核とした総合的な防災拠点の方向性を議論している。中村委員が進ちょく状況を尋ねたのに対して馳知事は「女性消防職団員や女性防災士のさらなる活躍につながる拠点となるよう期待している。今年度中の結果報告を踏まえて次の段階への検討を進める」、村上勝危機管理監は「委員からは消防学校訓練施設の大幅拡充が必要との意見で一致しているが、他県の活用状況を参考に本県に真に必要な施設を整備すべき、といった指摘がある」などと答弁。中村委員は金沢北部の広大な県有地の有効活用を求めた。
沖津委員からかほく東西幹線2期区間の進ちょく状況を問われた馳知事は、「宇ノ気川に架かる橋梁工事を進めているほか、来月からは切土工事に入る」などと早期完成へ意気込みを示した。
太田委員から補正予算案の大野川改修について問われた鈴見裕司土木部長は「左岸側において内灘湊大橋上流約290メートルの護岸改修が完了しており、下流から河道掘削を進める計画で、このうち150メートルを実施する。右岸側では内灘町向粟崎地内の護岸改築についてさらに上流160メートルの整備を進めたい」とした。