京都府は、府立嵐山公園の亀山地区再整備について、地域景観づくり協議会での議論も踏まえ、再整備の課題への対応を協議する枠組みのあり方を検討する。
嵐山公園(京都市右京区嵯峨及び西京区嵐山)は、亀山、中之島、臨川寺の3地区で構成。このうち亀山地区(右京区嵯峨)は保津峡を見渡せる眺望などが特徴。
12月議会の一般質問(3日目)で質疑があり、濱田禎建設交通部長が答弁した。
濱田部長は、亀山地区の再整備について「地元の嵐山まちづくり協議会では、恵まれた立地を生かしきれていないとの思いから、同地区の今後について有識者を交えたワークショップを開催するなど熱心に議論されている。京都府も協議会と意見交換を行っている。亀山地区を再整備するにあたり、大きく2つの課題があると考えている。1つは嵐山地域の様々な意見を調整する機能が必要であること、もう1つは官民が連携するなどの持続可能な運営方法を確立すること。運営方法に関連しては、国において10月に都市公園の柔軟な管理運営のあり方に関する検討会による提言がなされ、公園を使いこなす仕組みを整え、管理運営の担い手を育てることが重要としている」と状況を説明。「京都府としても嵐山まちづくり協議会や京都市の意見も聞きながら、亀山地区のみならず、嵐山公園全体として、この2つの課題への対応を協議する枠組みのあり方について検討したい」と考えを示した。