木更津市議会は14日、議員全員協議会を市役所駅前庁舎7階議場で開催した。「新市立図書館整備計画」「総合計画第3次基本計画」「汚水適正処理構想」の素案に係る意見公募を15日から2023年1月13日まで行うことが報告された。新市立図書館整備計画では、現図書館において老朽化、狭あい化、バリアフリー化への対応などが課題となっていることを受け、新たな図書館の整備に向けてあり方や方向性を示す。新市立図書館の目標面積は2400u。概算整備費用は33億2730万円。
オープン時の蔵書冊数は40万冊程度と想定している。また、他の機能との複合化も視野。運営に関しては、直営、指定管理者制度、直営と指定管理者制度または外部委託のハイブリッドを選択肢としている。
目標面積の内訳は、一般開架エリア800u、ティーンズエリア100u、児童エリア190u、おはなしの部屋40u、郷土資料室320u、デジタルライブラリー40u、作業室60u、点訳・音訳資料作成室・対面朗読室40u、閉架書庫(電動書庫・保管庫)710u、その他(事務室、館長室ほか)100u。
概算整備費用の内訳は、建築主体工事17億6000万円、設備整備工事6億330万円(電気設備2億400万円、空調設備2億1500万円、衛生設備1億780万円、昇降機設備7650万円)、書架・備品工事(電動集密書架含む)6億1000万円、情報システム2億3000万円、設計監理費1億400万円、その他経費2000万円。
また、総合計画第3次基本計画の素案においては、重点事業として▽庁舎整備事業(23〜25年度)=民間施設の一部を賃借する庁舎整備▽まちづくり支援事業(23〜24年度)=木更津飛行場周辺まちづくり実施計画を策定(23年度吾妻地区、24年度他地区)▽文化芸術施設等整備事業(24〜26年度)=図書館、公民館などの公共機能や災害時防災活動拠点機能を複合した文化芸術施設の整備▽公共施設解体事業(23年度)=旧中央公民館の解体工事▽(仮称)子育て支援のための施設整備費補助金(24年度)=ゆりかもめ東清分館改築工事▽健康増進センター施設改修事業(24年度)=プールのボイラー、照明、外壁の改修工事▽水産業競争力強化緊急施設整備事業(23年度)=金田漁業協同組合によるノリ共同加工施設整備および新木更津市漁業協同組合による大型ノリ乾燥機の導入に対する補助▽(仮)産業用地整備補助金(26年度)=産業用地拠点検討調査による候補地において民間事業者が産業用地を整備する際、市に帰属する道路・水道・調整池などのインフラに対しての補助事業▽みなとのにぎわい創出事業(パークベイプロジェクト)(24〜26年度)=吾妻公園の整備▽中の島大橋改修事業(23〜26年度)=耐震診断を基に行う改修・更新▽太田山公園再整備推進事業(23〜26年度)=民間活用検討(サウンディング、公募、事業者選定支援)▽江川総合運動場拡張事業(23年度)=サッカー場整備▽金田第一駐車場再整備事業(23〜25年度)=土地購入および駐車場整備▽駅前庁舎関連市道整備事業(24〜25年度)=市道207号線における無電柱化および歩道整備▽富士見通り歩道改良事業(パークベイプロジェクト推進事業)(23〜25年度)=富士見通りにおける無電柱化および歩道整備工事(工事延長660m、電線地中化1230m、歩道整備7400u)▽下郡大稲線整備事業(23〜26年度)=道路新設工事L480m、W16m▽中野畑沢線整備事業(桜井工区)(23〜26年度)=道路新設L590m・W22m、調整池築造1基▽新消防署分署建設事業(長須賀分署)(24〜25年度)=高柳出張所、清川分署、旧長須賀分署の統合に伴う新たな消防署分署の建設▽消防署富来田分署建設事業(23〜25年度)=老朽化が顕著で耐震性能が乏しい消防署富来田分署の建設▽金田分署外壁改修工事(24年度)=施設老朽化に伴う外壁改修工事(外壁塗装およびコーキング工事)――などを挙げている。
汚水適正処理構想の策定は、国および県による汚水適正処理構想の見直しに伴うもの。基準年度を20年度末とし、24年度を短期目標年度、34年度を中期目標年度、49年度を長期目標年度と設定。木更津下水処理場における汚水処理プロセスの基本方針を、現行の「濃縮→脱水→焼却」から「濃縮→脱水→堆肥化」に変更。また、中長期的に、し尿処理場の木更津新川園衛生処理場を廃止し、公共下水道(木更津処理区)へ編入する。意見公募の後、調整および県への提出を経て、23年度中の県構想策定をもって最終決定する。
そのほかの主な議題は、「木津飛行場周辺まちづくり基本計画」「国土強靱化地域計画(基本計画編)」「一般廃棄物処理基本計画」の素案に係る意見公募や、公共下水道事業計画の変更。