香川県は2023年度予算編成方針をまとめた。新型コロナウイルス感染症対策や原油価格・物価高騰対策に万全を期すとともに、「人生100年時代のフロンティア県」を目指し、「県民100万人計画」「デジタル田園都市100計画」「にぎわい100計画」の三つの柱を中心に施策を再構築し、広域道路ネットワークの整備などに重点的に取り組んでいく。
「県民100万人計画」として、子育て環境や教育環境、医療・介護・福祉サービス、防災・減災や防犯、交通事故対策などを充実させる。
「デジタル田園都市100計画」では、デジタル技術を活用しながら起業の促進や成長産業の育成、企業誘致、農林水産業の振興、港湾・空港機能の強化、広域道路ネットワークの整備などに取り組む。
「にぎわい100計画」として、観光や文化・芸術・スポーツの振興、快適な都市空間の整備などを行う。
建設関係の予算要求枠は、普通建設事業費(公共)や国直轄事業負担金、普通建設事業費(補助)は23年度の国認証など見込み額範囲内、普通建設事業費(単独)は22年度当初予算額と同額に設定した。
投資的経費については、公共事業は必要性や優先順位を総合的に考慮し、県土の均衡ある発展という観点を踏まえて、計画的で効果的な投資を行うこととする。
国直轄事業負担金は、県財政に過度な負担とならないよう、国との事前協議を徹底し予算に反映する。単独事業は、投資効果や緊急性など必要性を検討のうえ重点化する。
公共工事は早期に事業効果が発現するよう努めるとともに、コスト縮減の取り組みを継続していく。
公共施設の改修や設備の更新は、計画・設計段階から中長期的な視点を持って、省エネ効果や光熱費などの節減効果を検証して、環境負荷の低減と省エネルギー化を図る。
提供:建通新聞社