金沢市議会12月定例月議会は13日、本会議を再開し、野本正人(自民)、喜成清恵(みらい)、稲端明浩(公明)、上田雅大(自民)、森尾嘉昭(共産)、新谷博範(金沢保守)、高誠(自民)の7氏が一般質問に登壇した。
村山卓市長は金沢駅から香林坊・片町に至る都心軸について、「現在、都市再生機構(UR)と連携し、都心軸の将来的なあり方や、立地動向を調査。その中で、日本銀行金沢支店跡地の調査も行っている」と説明。これと並行し、金沢歌劇座建て替え用地の候補地として現敷地と、同跡地における諸条件に沿った施設の機能や規模等についても総合的な比較を進めているとした上で、「建て替え用地の結論は今年度末までに一定の方向性を出したい」との考えを示した。加えて、同跡地に関しては「県の参画も要請しつつ、明年度に有識者や経済界の代表、地元関係者らで構成する組織を立ち上げ、跡地活用の方向性を検討していく」と語った。
築後18年が経過した金沢21世紀美術館の老朽化対策への質問に対して、村山市長は「建物全体が円形で、外壁の大部分がガラス張りなど特殊な形状。屋上や外壁など必要な補修個所の調査を現在行っている」とし、大規模な修繕には長期間の休館も想定されることから「建物調査の結果を踏まえ、明年度に修繕計画を策定したい」と答えた。