三重県県土整備部は、2023年度当初予算に一般会計、企業会計、特別会計を合わせて1339億7385万円を要求した。22年度当初予算額1094億7856万円と比べ22・4%増となる。
会計ごとの内訳は、一般会計が28%増の1078億4466万円、港湾整備事業特別会計が1%減の1億5439万円、流域下水道事業会計が3・6%増の259億7479万円。
中期計画「みえ元気プラン」の施策別要求額を見ると、「災害に強い県土づくり」が483億9240万円、「道路・港湾整備の推進」が402億6413万円、「安全で快適な住まいまちづくり」が35億9048万円、「公共事業推進の支援」が46億7826万円、その他(他部局主担当分など)が370億4856万円となった。
災害に強い県土づくりの主な事業は、流域治水事業に118億1451万円を充て、流域治水プロジェクトの取り組みを進める。堆積土砂対策事業には42億7570万円を付け、河川や砂防堰堤の堆積土砂を撤去し、樹木を伐採する。緊急輸送道路等機能確保事業は94億2998万円を計上し、橋梁耐震・流失対策、道路の土砂崩れ対策、車両すれ違い困難箇所の道路拡幅を行う。残る土砂災害防止対策事業に43億8384万円、高潮等対策事業に36億5333万円、河川DX事業に3100万円、インフラメンテナンス事業に49億8112万円を配分した。
道路・港湾整備の推進では、直轄道路事業に138億6813万円、道路調査事業に5295万円、道路改築事業に129億1931万円、交通安全事業に19億8715万円、道路維持管理事業に77億5066万円、道路DX事業に4200万円、カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画事業に3120万円、港湾事業に9億2370万円を充てた。このうち、道路調査事業は高規格道路の早期整備や事業化に向けた調査・検討、津駅周辺の道路空間を再編するための整備方針の具体化に取り組む。CNP形成計画事業は、重要港湾である津松阪港と尾鷲港のロードマップをはじめとした検討を行う。
安全で快適な住まいまちづくりでは、都市計画策定事業に5810万円、街路事業に11億7950万円、都市公園整備事業に11億8525万円、公営住宅建設事業に2億7299万円を計上した。
提供:建通新聞社