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建通新聞社(静岡)
2022/12/14

【静岡】県12月補正 公共・災害復旧に500億超

 静岡県は、2022年度12月補正予算案に投資的経費363億7500万円を追加した。政府の2022年度第2次補正予算に盛り込まれた「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策」に対応するため、一般会計の公共事業費にはこのうち280億0500万円を計上。全て繰越明許費として予算を計上し、22・23年度の2カ年で予算を執行する。県議会12月定例会の冒頭で補正予算案に盛り込んだ災害復旧費と合わせ、補正予算案全体で500億円を超える事業費を新たに措置する。
 投資的経費は、国庫補助事業・直轄事業負担金に349億4300万円、県単独事業費に14億3200万円の総額363億7500万円を追加。2022年度の投資的経費の総額を2303億5600万円(前年度比5・6%増)とする。
 投資的経費のうち、一般公共事業費は280億0500万円で、5か年加速化対策の国庫補助事業に大半を充てる。21年度の12月補正予算に盛り込んだ一般公共事業費と同規模だが、すでに12月定例会の冒頭では、台風15号の災害復旧費などに251億5800万円(23年度債務負担行為含む)を追加する補正予算案を提出しており、追加分との総額で531億6300万円の公共事業費を確保することになる。
 公共事業費の内訳=表参照=は、河川関係(河川改修・地震津波対策)に最大の97億7800万円、道路関係の68億2000万円、砂防の35億5300万円などが続いている。公共事業費としてはこの他、流域下水道事業会計にも4億0200万円を計上し、下水道の耐震化・老朽化対策などに予算を手当てする。
 追加分としてはこの他、県立高校の空調設備の更新に4200万円を計上。健康センターの一部を感染症管理センターに転用するための改修工事費に7億4200万円(23年度債務負担行為)を計上する。静岡市、森町、静岡県森林組合連合会に地籍調査費9000万円を助成し、土砂災害特別警戒区域の地籍調査を進める。県立富士見学園の民営化では、社会福祉法人あしたか太陽の丘に工事費に14億2200億円を補助する。

「物価高騰対策緊急支援 助成金に37億円追加」

 補正予算案では、物価高騰の影響を受けている中小企業に上限50万円を助成する「中小企業等物価高騰対策緊急支援事業費補助金」に37億3000万円を追加し、助成金の総額を57億3000万円確保する。
 システムトラブルで中止していた補助金のオンライン申請を12月19日に再開する(郵送は12日に再開済み)。締め切りは23日。この補助金は、資材価格上昇の影響を受けている建設業も活用することが可能で、補助金の目的に沿っていれば、ドローン、トータルステーション、PCなどの購入費・リース料に充てることができる。

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