鳥取大学乾燥地研究センター(通称・浜坂キャンパス、鳥取市浜坂)に建設技術実証フィールドが整備される。県土整備部は12日、造成工事を調達公告し、年度内にかけて敷地を整備。早ければ来年2月、測量設計や工事の先端技術を学ぶ研修の場として初活用する。
実証フィールドはキャンパス内にある「アリドドーム」北側に約1fを造成。うち半面を3次元測量設計とICT(情報通信技術)工事ゾーンとして整備する。
ゾーン内では県内企業が3次元設計、ICT土工の技術研さんや最新技術の効果を研修する場として活用。現場の効率化を目指す建設DX(デジタルトランスフォーメーション)に対応した人材を養成する。
残り半面は、砂丘のフィールドを月面環境にとらえ、月面開発に取り組む国内外の企業、技術者らの研修拠点として開放する。
工事公告する造成は「とび等一般A級」が対象。掘削580立方b、法面工1030平方bなどの概算工事費は2000万円。今27日に地域密着型総合評価を適用して開札する。工期は来年3月24日まで。
同部では「造成工が概成する来年2月下旬に、県建設業協会と県測量設計業協会と共同して研修会を開催したい」(技術企画課)と話している。
日刊建設工業新聞