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建設新聞社(長崎)
2022/12/09

【佐賀】唐津沖洋上風力発電 計画段階環境配慮書を作成

最大64基設置、総出力60万`h
   唐津玄海洋上風力発電合同会社

 唐津玄海洋上風力発電合同会社(唐津市京町、星野敦業務執行社員)は、(仮称)唐津沖洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書を作成した。唐津市と玄海町の沿岸海域に風力発電機を最大で64基設置し、最大出力60万`hの風力発電施設を整備する予定。唐津市環境課などで同配慮書の縦覧を行っており、2023年1月13日まで意見を募集している。

 同事業は地球温暖化問題に対する国の政策や佐賀県、唐津市、玄海町の取り組みにも即したもので、低炭素の国産エネルギー源の活用によるエネルギー自給率向上への寄与、洋上風力発電施設の建設および供給に伴う地元経済活性化への貢献を目的としており、事業の実施想定区域は唐津市および玄海町の沿岸海域約143平方`bとなる。

 単機出力9500―2万`h程度の風力発電機を最大で64基設置し、総出力が60万`hを超えないように出力調整を行う予定。風力発電機はブレード枚数が3枚で、ローターの直径が164―310b、ハブの高さが平均海面より105―180b、風力発電機の高さが平均海面より190―335bとなる。

 事業実施想定区域の水深は約30―60bで、基本的に着床式風力発電機の設置を想定。水深50bを超える範囲については今後の風力発電施設の技術的な動向を踏まえることになるが、場合によっては浮体式風力発電機の設置の可能性もある。海底地質については今後実施予定のボーリング調査によって明らかにした上で、最適の風車基礎構造を選定する。

 着床式の基礎構造はモノパイル式、ジャケット式、重力式を想定。浮体式の場合はバージ式、コンパクトセミサブ式が想定される。

 同事業の主な工事内容は基礎工事、風車組み立て・設置工事、電気工事(海底ケーブル敷設、陸上変電所設備建設、陸上でのケーブル敷設など)を予定しており、工事期間は着工後3年程度を想定している。
ksrogo