新潟県議会12月定例会が6日開会し、花角英世知事は提案理由説明を行い、82億3676万7000円および追加提案51億7800万円を追加する一般会計補正予算案など40議案を上程した。
この中で、花角知事は経済状況と物価高騰に触れ、「緩やかに持ち直しているものの、エネルギー・原材料価格の高騰や急速な円安により、物価の上昇が続き、企業活動や個人消費に及ぼす影響の長期化や深刻化が懸念される」との認識を示した。その上で、2022年度第2次補正予算が成立したとし「経済対策の積極的な活用に向け早急に検討を進め、経済の好循環と持続的発展に取り組んでいく」と強い決意を表した。
また、災害復旧と防災・減災対策について、8月の県北地域を中心とした記録的な大雨による甚大な被害に対し、「これまで市町村および関係機関と緊密な連携を図りながら、総力を挙げて応急復旧工事等に取り組んでいる」と説明。今回の災害では河道掘削などに取り組んできた河川で氾濫がかなり抑えられたことから、「事前防災・減災対策の重要性を改めて認識したところで、先般、国に対して十分な規模での予算確保とともに、地方負担のさらなる軽減について要望した」と述べ、県民の命と暮らしを守る考えを重ねて強調した。
12月定例会は8日の代表質問から論戦に入り、会期は26日までの21日間となっている。