金沢市は、今年度12月補正予算案において、8月の大雨で被害を受けた農林業施設などの復旧経費を追加計上した。
大雨災害対策の一環として、農林業施設災害復旧費には総額4億3000万円が盛り込まれ、被害を受けた農業用施設や林道等の復旧工事を推し進めていく。災害関連市単土地改良事業費に1790万円を計上し、農地復旧に対して助成する。
災害関連用排水路浚渫費に480万円、河川浚渫費に3500万円をそれぞれ追加。幹線用排水路の浚渫、北袋川など河川に堆積した土砂等の浚渫を施す。普通河川改修事業費には1300万円を追加計上し、木曳川沿い用水路の浚渫や、水路改良工事に取り組む。
青少年教育施設災害復旧費として800万円を計上。娚杉少年の森渓流広場の復旧に向け、実施設計に着手する。
このほか、水道事業特別会計(補正総額5355万3000円)の大雨災害対策では、寺津用水路旧取水路の復旧に向けた実施設計なども行う。
村山卓市長は市議会12月定例月議会の提案理由説明の中で、8月の豪雨災害復旧に触れ、「被災した道路や河川、農業用施設等における国の災害査定が概ね終わったことから、復旧工事費等を追加し、一日も早い本格復旧に向け、工事を進めていく」と述べた。