徳島県の飯泉嘉門知事は県議会本会議で、鳴門オロナミンC球場(鳴門総合運動公園野球場)内野スタンドの整備に伴う既存施設の解体を2023年秋に着工することを明らかにした。重清佳之氏(自由民主党)の代表質問に答えた。県は解体工事費を23年度当初予算案に計上するとともに、夏までに一般競争入札を公告する。新内野スタンドの工事は解体工事の進捗を見て、早ければ24年春に公告する。
解体する現在の内野スタンドは鉄筋コンクリート造2階建て延べ4949平方b(他に外野の芝生スタンド3680平方b)。完成から約49年が経過した収容人数約1万6500人の野球場。周辺の構内園路、照明塔4塔(鉄骨造、高さ48b)とともに解体する。解体設計は象企画設計(徳島市)で年度内にまとめる。
新内野スタンドは現在よりも床面積を大きくし、収容人数を約2万人(内野約1万4000人、外野約6000人)に拡大する。スタンドは2階建てで2層とし、ダッグアウト、屋内練習場、屋内投球練習場、コーチ室、事務室、会議室、警備員室、整備員室、審判員室、控室、役員室、放送記録室、記者室、医務室、売店、展示室、選手控室、シャワー室、更衣室、貴賓室、放送ブースを確保する。スコアボードには大型映像装置を設置する。
基本設計は梓設計関西支社・宮建築設計共同企業体(大阪市北区)で23年1月末に終え、引き続き実施設計を委託して進める。
所在地は鳴門市撫養町立岩。敷地面積は2万2132平方b。現球場はグラウンド部分が面積1万3387平方b。両翼99・1b、センター122bを確保している。
提供:建通新聞社