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建通新聞社(神奈川)
2022/12/08

【神奈川】県 県立都市公園整備の個別方針を23年度 

 神奈川県は、27ある県立都市公園の魅力向上に取り組む。2011年度に策定、18年度に改定した「神奈川県立都市公園の整備・管理の基本方針」を基に、23年度を目標に公園ごとの整備や管理の方向性をまとめた個別方針を取りまとめる。合わせて観音崎公園で取り組んだPark―PFI事業を他の県立都市公園にも展開するため、民間事業者の意見を聞きながら拡大路線を検討していく。
 12月2日の県議会本会議で自民党の山口貴裕議員の代表質問に黒岩祐治知事が答えた。
 黒岩知事は、基本方針を策定して計画な整備や管理、指定管理者制度の導入などに取り組んできたこれまでの成果を踏まえ、「時代の要請に的確に対応し、県立都市公園の魅力を高めていく」とし、県立都市公園の半数以上が開園から30年を超え、老朽化が進み、施設のリニューアルが課題になっている点を指摘。「学識者や住民、利用者の意見を聞きながら、公園ごとの個別方針を取りまとめていく」考えを示した。

〜Park―PFIの取り組み拡大〜

 Park―PFIの取り組みの拡大も検討していく方針で、公園ごとの個別方針にも「公民連携を検討する」などの表現でPark―PFIをにらんだ取り組みが盛り込まれる可能性もある。
 県が初めてPark―PFIに取り組んだ観音崎公園は、公園内でも屈指のロケーションを有する「たたら浜園地」(敷地面積約8500平方b)で海と公園の両方を楽しめる環境を最大限に活用して、ゆったりと過ごせるLIVING(リビング・居間)のような空間の創出をテーマに整備。バーベキュー施設・カフェ(公募対象施設)を運営し、その収益を維持管理費に回して園地の芝生、園路、公衆トイレ、駐車場などの改修に充てている。
 事業者はBEACH⇔Park LIVING共同事業体。パシフィックコンサルタンツ(代表法人)と横浜緑地(主に植栽関係を担当)で構成し、OUTDOOR LIVINGが協力企業となる。 提供:建通新聞社