防衛省では、南西地域での輸送・補給基盤の強化を図るため、2023年度概算要求で適地調査費を盛り込んでいる。本県関係では古仁屋港(瀬戸内町)周辺が対象。今後、同調査等を経て係留施設等の事業計画を作成する。6日、県議会で寿肇議員(自民党、大島郡区)の一般質問に長島和広総括危機管理防災監(兼)局長が答えた。
本県には、奄美大島に陸上自衛隊の奄美駐屯地や瀬戸内分屯地が設置されたほか、馬毛島では自衛隊基地とアメリカ海軍の艦載機離発着訓練等を行う施設の整備に向けた計画が進んでいる。
周辺国による動きが活発化する中で、本土と奄美大島や沖縄本島、石垣島、宮古島などへの自衛隊基地に円滑な輸送を行うため、輸送・補給基盤の強化を図る。
このため、古仁屋港が候補地となり、今後の取り組みについて長島危機管理局長は「係留施設等の整備を進めるにあたり、県や瀬戸内町に丁寧な説明を行っていただきたい」と締めくくった。
■錦江湾横断道路
総合的に検討
新広域道路交通ビジョン・計画で構想路線として位置付けられている錦江湾横断道路の取り組みを堀之内芳平議員(自民党、鹿屋市・垂水市区)が質問。塩田康一知事は「国の支援体制や県議会等での議論など引き続き総合的に検討していきたい」と答弁した。