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　県南部土木事務所は、野洲市を流れる光善寺川の河川改良工事を行う。この設計を年度を跨いだ来年5月頃に完了させ、工事については順調に行けば8月頃の公告発注、出水期を避け10月頃の着工を目指す。
　対象となるのは、野洲市高木地先に流れる光善寺川の堤防240�b。今回の設計の中では、主に河川からの浸透水や降雨水を堤体内から速やかに排水し、法尻部を強化するドレーン工法を進めていくが、工法の中にもいくつか種類があるため最適な工法を選定し、検討を進めていく。
　同事務所は、同河川が天井川になっていることから、近年の大型台風やゲリラ豪雨などによる河川崩壊被害を防ぐために12年（平成24年）から河川改良事業を進めており、同河川付近の主に民家や学校などが整備されている地域の総延長約2500�bを対象に、現在まで約1300�bの河川改良を実施している。また、今後についても順を追って行い住民、家屋の安全・安心を最優先に考え事業に取り組む。
　なお、この詳細設計は日本工営滋賀事務所（大津市）が担当している。
　淀川水系一級河川光善寺川は、野洲市を流れ下流で日野川と合流しており、下流部は著しい天井川となる。野洲市大篠原の山地に発し北西流、小南で野洲川左岸に注ぎ、一級河川の起点は野洲市大篠原の岩倉。

提供：滋賀産業新聞