穴水町は、中心市街地の穴水中央地区における都市構造再編集中支援事業の実施へ向け、都市再生整備計画の策定に着手する。12月補正予算案に関連業務委託費330万円を計上。立地適正化計画に基づき、テレワークや住民交流などの施設を整備し、持続可能で暮らしやすいコンパクトなまちづくりを目指す。総事業費は約17億3100万円。
都市構造再編集中支援事業では、立地適正化計画に基づき、市町村や民間事業者らがおおむね5年の期間で実施する医療や社会福祉、子育て支援など都市機能に加え、居住環境の向上に寄与する公共公益施設の誘導・整備、防災力強化の取り組みに対し、国から総合的・集中的なサポートが受けられる。
町は2020年度に立地適正化計画を策定し、のと鉄道穴水駅を中心に「居住誘導区域」(約61・5ヘクタール)と、同駅から半径約500メートル圏内の「都市機能誘導区域」(約44・3ヘクタール)を設定した。事業はこれら区域内で23年度から5カ年で順次進める。
具体的には、基幹事業として▽ワーケーションやサテライトオフィス機能を備えたテレワーク施設整備▽高齢者福祉施設と一体となった住民交流施設整備▽(仮称)ローエル広場整備▽大町西児童公園再整備▽川島児童公園再整備▽バリアフリー対応の公衆トイレ整備1カ所▽真名井川遊歩道整備―を盛り込んだ。
提案事業には▽地域交流イベントの社会実験▽市街地循環バスの実証運行▽防犯カメラ設置―などを想定する。