建通新聞社(神奈川)
2022/12/02
【神奈川】県教育局 旧菅田小を特別支援学校候補地
神奈川県教育局は、県立特別支援学校の整備で、これまで協議中としていた横浜東部地域の建設候補地を横浜市神奈川区の旧菅田小学校用地とすることを明らかにした。11月30日の県議会本会議で自民党の柳下剛議員の代表質問に花田忠雄教育長が「(建設候補地について)横浜市教育委員会と確認した」と答えた。知的障害教育部門と肢体不自由教育部門を設置する方針で、今後、必要な施設整備やスケジュールなどについて検討を進める。
旧菅田小学校用地の所在地は神奈川区菅田町674。敷地面積は約1万2000平方b。用途地域は第一種中高層住居専用地域。建ぺい率60%、容積率150%。旧校舎などの建物が残っているが、新たな校舎に建て替えるか、既存建物を活用するかどうかを含めて検討する。
〜川崎地域、湘南地域でも新設に向けて計画進む〜
県立の特別支援学校は、川崎地域と湘南地域にも整備する計画が進んでいる。
川崎地域の建設候補地は旧川崎市立河原町小学校跡地(川崎市幸区河原町1)。保育園と老人ホーム、グラウンドとして活用しており、グラウンド用地の面積約1万平方bを特別支援学校用地として新たに活用する。知的障害教育部門を設置した新校となる。現在、「川崎南部方面特別支援学校(仮称)新築工事測量業務委託」を三和(川崎市多摩区)が落札し、業務を進めている。測量調査の結果を踏まえ、順調にいけば23年度に調査設計に入る。
湘南地域では、藤沢養護学校への肢体不自由教育部門の新設で、同部門の校舎として同校に隣接する旧総合教育センター亀井野庁舎を活用する。既存建物は本館の鉄筋コンクリート造2階建て延べ2614平方b。耐震診断をマイ建築構造(海老名市)で行った他、測量を普川測量(藤沢市)で行っている。耐震補強が必要となり、予算が認められれば23年度に調査設計を委託する予定だ。
藤沢養護学校の所在地は藤沢市亀井野2547ノ19。隣接する旧庁舎の改修工事などが完了した後、必要性を見極めた上で藤沢養護学校の改修や同庁舎用地を活用した増築工事なども検討する。 提供:建通新聞社