建設新聞社
2022/12/01
【東北・青森】システム環境研究所を選定/県・青森市共同経営・統合新病院の基本構想・計画支援
青森県は「青森県と青森市の共同経営・統合新病院基本構想・計画策定支援等業務」の委託者選定へ、公募型プロポーザルを実施した結果、システム環境研究所を最優秀提案者に選定した。
県立中央病院と青森市民病院の両病院をめぐっては、ともに築後35年以上で、建物や設備の修繕費用が増加していることや耐震基準は満たしているものの免震構造になっていない。また、医療従事者不足や機能の役割などを見直すため、両院のあり方について検討を進めてきた。8月に開催された県議会全員協議会では、病床規模や整備場所、経営形態など9項目をまとめた共同経営・統合新病院整備に係る基本的事項を公表。同事項等に基づき、専門的な知識や実績を有する事業者に、同基本構想・計画の支援等を委託する。
今回の業務では、基本構想・計画の策定支援について▽両病院を取り巻く現状と課題▽共同経営・統合新病院の機能▽共同経営・統合新病院の診療体制(診療科、病床数等)▽経営形態▽整備計画・スケジュール等(整備場所、敷地内配置計画、駐車場計画、整備手法、整備スケジュール等)▽部門別基本計画(運用方針、業務内容、施設基準の条件等、設計与条件は含まない)▽情報システム整備計画(高額機器の使用年限等を考慮した導入および移転計画等)▽医療機器整備計画▽事業収支計画(概算事業費(コスト配分表)、事業収支シミュレーション等)▽その他(附帯施設基本計画、現病院施設の利活用方針等)―をまとめる。
また、整備手法の比較検討等について▽整備手法に関する検討支援(設計、施工の発注方法についての比較検討(PFI、デザインビルド等)、設計、施工の発注方法に応じた検討体制の提案(コンストラクション・マネジメント等)、PFI整備可能性に関するマーケットサウンディング調査について提案等)▽設計段階に向けた検討支援―を行う。このほか、打ち合わせ協議やヒアリングを行うための資料の作成などを実施。履行期限は2024年3月31日まで。
提供:建設新聞社