金沢市は、片町四番組海側地区市街地再開発準備組合(羽岡巌理事長)による、同地区(片町2丁目地内)の再整備に向けた基本計画の見直しを支援するため、今年度12月補正予算案に同地区市街地再開発事業費400万円を盛り込んだ。
再開発区域は、都心軸の国道157号沿いに位置し、「片町きらら」横の片町1丁目交差点から「香林坊東急スクエア」横の香林坊交差点までの約300メートル区間(海側ブロック)で、区域面積約0・4ヘクタール。2018(平成18)年3月に準備組合が発足し、19年3月には野村不動産(東京)を事業協力者に決めた。
整備構想によると、再開発ビルの規模は地上12〜13階建て、低層部に商業施設を配し、高層部には分譲マンションとホテルを想定していた。
新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、ロシアのウクライナ侵攻や、急速に進む円安なども相まって、原材料や幅広い建設資材の価格が急激に高騰する状況を受け、準備組合側は建物の規模や床需要、収支計画などを検討し直す。また、今年度に同再開発事業の都市計画決定を目指していたが、基本計画の見直しを行うため、流動的となっている。
一方、市は早期の事業化に向け、引き続き支援していく構えだ。