徳島県は2023年度の事業化を予定している大鳴門橋自転車道の整備に伴い、サイクリストが利用可能な施設「サイクルステーション」の設置を検討する。県議会県土整備委員会で岡田理絵氏(自由民主党)の質問に答えた。
岡田氏が「サイクリストのための施設として、県の観光施設・エディの活用はどうか」と、自転車利用者が自転車を管理でき、休める、集える場所の検討を求めたのに対し、県は「23年度の事業着手を見据えて利用が見込まれる施設を検討し、既存ストックの有効活用をしたい」と答えた。
黒ア章氏(若者のみらい)の「大鳴門橋の自転車道本体とアプローチ橋をしっかりと造るべき」との質問に、県は「鳴門公園の範囲は狭いが、自転車と歩行者の安全な運用を検討する」と答えた他、10月に徳島市内で開かれた同自転車道の検討委員会で、アプローチ橋を安全に充実した施設にする意見が出た事を紹介した。
大鳴門橋自転車道は徳島県と兵庫県が総事業費約58億円で23年度から4〜5カ年で建設を予定している。自転車道は延長約1800bで幅4b(うち1・5bは歩行者用)、徳島県側の延長は868bで約28億円を負担する予定。施工方法は大鳴門橋を管理する本州四国連絡高速道路会社と協議する。所在地は兵庫県南あわじ市〜鳴門市鳴門町土佐泊浦。
提供:建通新聞社