トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2022/11/30

【北海道】新駅にロータリーなど検討 JR北広島駅とFビレッジ周辺の交通戦略案

 北広島市は、JR北広島駅と北海道ボールパークFビレッジ周辺地区の交通戦略案をまとめた。重点施策にJR新駅の整備による地域住民の利便性向上を掲げた。駅と合わせてロータリーや歩行者デッキの整備を見込み、地域住民やFビレッジ来場者に適した交通環境を整える。北広島駅と一体的に施策を進めることで、暮らす人、働く人、訪れる人を支える考えだ。

 計画期間は2023―27年度。北広島駅とFビレッジ周辺を戦略案の対象区域に位置付けた。23年3月のFビレッジ開業、北広島駅西口周辺エリアの再整備を踏まえ、両エリアが市の中心となるよう施策を推進。市内にその波及効果を与えたい考えだ。

 戦略案には、課題や施策をバス・タクシー、鉄道、自動車・道路・駐車場、自転車、徒歩に分けてまとめた。

 対象区域の一部を走行するバス路線さんぽまち・東部線は、赤字額が拡大している。公共交通の維持へ、路線見直しや他事業者参入の可能性を検討する。

 鉄道はJR新駅の24年度着工、27年度開業を目標に掲げ、駅や南北のロータリー整備検討などを盛り込んだ。共栄町をはじめとする地域住民の通勤・通学やFビレッジ来場者、Fビレッジ内の居住施設から移動する人の利便性向上を図る。

 駐車場は新駅への整備や北広島駅西口のパークアンドライド導入を検討。自転車については北広島駅東口のレンタサイクルを継続し、新駅でも実施を目指す。

 歩きやすいまちづくりの推進に当たっては、北広島駅西口のほか新駅にも歩行者デッキを設ける考えだ。

 29日の地域公共交通活性化協議会で企画財政部の担当者が説明した。住民説明会などを経て年度内に成案化する。