第4回県議会定例会が29日に開会した。冒頭、塩田康一知事は提案理由の説明の中で、PFI等導入可能性調査事業を進めているスポーツ・コンベンションセンター(新総合体育館)の中間報告を受け「PFI方式の導入が最適」と説明。VFМは約6.3%(15億3030万円)の削減効果が見込める。
前提条件は、事業期間が設計・建設期間を4年間、開業準備・維持管理・運営期間を15年間(自由提案事業の収支は含まない)。また、各業務は基本構想の数値およびPFI方式を採用した場合の想定コスト削減率を基に設定したほか、運営経費など追加的経費は類似施設の実績等を参考にした。
VFМの算定結果は、従来型手法は244億3775万6000円、PFI方式が229億744万8000円で15億3030万8000円の削減効果が見込めると試算。今後、市場調査(民間事業者意向調査)結果等から改めて算定し最終報告で提示する。
県内企業の参加容易性は、従来型手法が優位性はあるが、募集方法により受注確保に配慮した手法を検討する。
今後のスケジュールは2023年1月末までに事業化に向けた課題整理や導入可能性の評価(VFМの算定等)、最適事業スキームの抽出を行い、同年2月に最終報告を行う。
また、整備予定地の地盤調査では、本港区エリア周辺でこれまで施設整備が行われた箇所と同程度の強度があることが分かった。
建設地は本港区エリアのドルフィンポート跡地3万855u。施設は4階建てで、延床面積は3万u程度、高さは25〜30mを想定している。
■馬毛島自衛隊施設
県としては理解
防衛省が計画している馬毛島での自衛隊施設の整備による環境影響評価の手続きが進んでいる。今後、国が最終的に作成する評価書も知事意見に沿って対応することなどから、塩田知事は「住民の安心・安全を確保するための必要な対策や、環境を保全するための措置が講じられていることを確認した」と説明。また、自衛隊施設について「総合的に検討した結果、県としては理解せざるを得ないとの考えに至った」と述べた。