県八頭県土整備事務所は県道麻生国府線・福地〜野町バイパスの建設について、国に要望している1億5000万円の補正予算が認められれば、補償交渉の促進とともに橋梁部分の工事に入る見通しを明らかにした。今年秋から建設ルートの用地測量と立木調査などに入っており、工事に向けた準備に取り組んでいる。
同線は八頭町の旧私都村を走る幹線道路で、同町福地〜野町地区は道路沿いに民家が並んでいるほか、歩道などの交通安全施設も未整備な区間がある。また、積雪の多い地域であるため除雪にも支障が出るなど、整備は急がれる。
地元に提示しているバイパスのルートは、福地地区の上側から私都川を交差して左岸側の農地を通過。途中の町道福地野町線付近で山腹をカットして、河川に沿って野町地区で現道に接続する1240bのルート。主な構造物は、今春から詳細設計に入っている1号橋が福地地区の上流で私都川を交差。2号橋は終点側に設置する。橋長はいずれも約30b程度と見られている。また、3号橋は町道橋の野町橋付近に設置する12b程度で、工事計画をまとめている。
同事務所では、用地調査の完了後から本格的な補償交渉に着手。補正予算が認められれば下流側に設置する橋梁の下部工事に入る見通し。
日刊建設工業新聞