県は「(仮称)東葛飾児童相談所」の建設工事を2024年度から26年度にかけて進める計画だ。建築工事費約18億円、設備工事費約12億円を見込んでいる。建設地は松戸市高塚新田地内で、市川大野駅西側の敷地面積約9068・37u。松戸市有地となっており、賃借の方向で協議を進めている。建物は、RC造2階建て+塔屋、延べ床面積4845・4uの計画。施設規模は、一時保護定員34人、児童相談部門職員100人程度、一時保護部門職員20〜30人程度、臨時職員20人程度。管轄区域は松戸市と鎌ケ谷市。(仮称)東葛飾児童相談所の整備により、将来的に児童虐待相談対応件数の状況などが現在の2倍に増加した場合においても、適切に支援・対応できるようになる。
そのほかの計画概要は▽基礎=深層混合処理工法による地盤改良▽駐車場=60台▽空調設備=パッケージ形空気調和機▽衛生設備=給水:鋼板製一体型タンク(2槽式・ポンプ室付き)有効17m3、給湯:潜熱回収型ガス瞬間湯沸かし器と電気温水器の併用、ガス:プロパンガス▽電気設備=受電方式:屋内型キュービクル式受変電設備(前後面保守形)、設備容量:525kVA、予備電源:非常用発電装置(ディーゼルエンジン発電機)125kVA、太陽光発電設備:出力59kkW程度▽昇降設備=乗用13人乗り。
建築のほか、工作物で門扉・囲障・庁舎板・防球ネット・雨水貯留槽など、外構で舗装・屋外排水設備・境界石標など、設備で電気設備、機械設備、昇降機設備、太陽光発電設備などを整備する。造園においては樹木の新植、既存樹木の伐採抜根などを行う。
実施設計委託については、29日に簡易公募型指名競争入札の手続きを開始した。応募調書資料の提出を12月15日まで受け付け、23年1月27日に指名・非指名通知を行い、2月13日と14日の入札書受付期間を経て、15日に開札する。委託期間は24年2月9日まで。
委託料については、「(仮称)印旛児童相談所」と合わせ、限度額1億7200万円の債務負担行為を設定した。