高知県は、香南市野市町にあるのいち動物公園の再整備に向けた検討に着手する。これに向け学識経験者らで構成する第1回検討委員会を開き、現状把握と課題整理を行った。今後、4回にわたって会合を持ち、2024年2月ごろに基本方針をまとめる。
野市総合公園内にある「のいち動物公園」は、1991年に開園。開園当初の面積は9・3fだったが、段階的に拡張していき、現在供用しているのは19・9fとなっている。開園して30年以上が経過し、園内にある埋設管の漏水や獣舎の老朽化などが進み、計画的な施設改修の必要性が出ていることや、動物の高齢化に伴い展示の在り方について見直す必要性が出ている。また野市総合公園全体の公園区域について見直しに着手しており、今後「憩いと遊びの場」としての公園整備の方針を策定する必要もある。
そのため県では、学識経験者や行政関係者、利用者などで構成する検討委員会を設置し、「今後の30年に向けた再整備」について検討を進める。24日に開いた第1回会合では、施設の老朽化の状況や飼育動物の高齢化、利用者のアンケート調査結果など現況を把握した上で課題を整理する。23年8月には2回目の会合を開く予定で、動物園整備の最新動向を踏まえ、「人も動物もいきいきとした動物公園」を目指す基本理念を確認する。その後第3回の会合で老朽化した施設の再整備や公園としての憩いと遊びの場の在り方について検討し、最終の第4回で基本方針をまとめる。
提供:建通新聞社