石川県建設業協会(平櫻保会長)と河北郡市土建協同組合(表守活理事長)は22日、河北地区市町要望として、かほく市、津幡町、内灘町の1市2町に対し、公共工事の推進に関する要望を行った。
この日は県協会から平櫻会長と山岸勇専務理事、河北郡市土建協組から表理事長ら幹部役員が3市町を訪れ、各首長に要望書を提出した。
要望内容は、共通要望5項目として、2023年度の予算編成にあたり、(1)公共事業予算の持続的・安定的な確保と防災・減災、国土強靱化対策の着実な推進(2)地元建設業者の受注機会の確保(3)新・担い手3法に基づいた適正な入札・契約制度の実施(発注・施工時期の平準化と適切な工期設定、予定価格の適正な設定と適時・適切な設計変更、最低制限価格のさらなる引き上げと上限撤廃、設計労務単価の引き上げ、資材価格の急激な変動に対する適時・適切な対応)(4)担い手確保のための環境整備=働き方改革と生産性向上(週休2日制の推進に向けた環境整備、書類の簡素化・合理化と業務の効率化)(5)持続可能な除雪体制の確保―を求めた。
加えて、各市町への独自の要望項目として、かほく市には▽「かほく市内二級河川」(大野川・宇ノ気川等)の「堆積土砂の除去」および「老朽化した護岸の整備」▽「かほく東西幹線道路」の整備促進▽「興津残土処理場」の活用促進―を要望。津幡町には▽「主要地方道高松津幡線東側歩道改良促進」(太田交差点〜津幡駅前交差点)▽「一般県道中尾津幡線」に係る浅田交差点の安全性確保に向けた取り組み▽「興津残土処理場」の活用促進―を求めた。また、内灘町には▽「内灘海岸賑わい創出事業」並びに「内灘駅周辺整備事業」の積極的推進▽宇ノ気内灘海岸の浸食対策▽「興津残土処理場」の活用促進―を要望した。
平櫻会長は各首長に、「日頃の業界へのご理解に感謝申し上げる」とあいさつ。公共事業の推進、資材の高騰への対応や働き方改革など要望項目について協力を求めた。
これに対して各首長から、住民の安全・安心、暮らしやすさの向上に向け、要望項目を共通の認識として、業界と協力しながら進めていきたいと返答があった。また、資材の高騰について現状を理解するとともに、施工時期の平準化や週休2日モデル工事の拡充に関しても前向きな意向が示された。