県長浜土木事務所は、米原市大久保地先で進める十郎谷川砂防事業について、設置を計画する砂防堰堤の場所が史跡近くであるため、堰堤の施工工法や整備を予定している工事用道路の法線の最適案を検討する修正業務を22年度発注した。23年度5月までかけて業務をまとめ、順調にいけば最適案にのっとって23年度以降工事用道路整備の初弾発注から着工、26年度以降堰堤本体工事の発注・着工を目指す。
十郎谷川単独通常砂防事業では過年度完了した小泉工区に続き、米原市大久保地先の「大久保工区」で砂防堰堤1基の設置と工事用道路約500bの整備を計画。このほど設計業務をES.Cube.(米原市)に委託(11月16日開札)し、砂防堰堤施工計画修正設計や道路詳細設計、補強土詳細設計を行い、23年5月26日をメドにまとめる。
砂防堰堤施工計画修正設計では、堰堤の計画位置が米原市が指定する史跡「長尾寺遺跡」となっており、掘削負荷、1b以上の根入れ不可等の土地利用制限が設けられている。史跡内の通行は大型モノレールを想定しているが、その他の工法を含め比較検討を行い、最適案を選定する。このほか遺跡との近接を条件に、道路規格林道2級・設計速度時速20qの道路詳細設計と、擁壁・補強土工を想定する一般構造物詳細設計を行う。
提供:滋賀産業新聞