県健康医療福祉部子ども・青少年局は、日野町にある「旧養護老人ホームさつき荘」について、子ども家庭相談センターへと改修工事を計画している。今後のスケジュールは、今年度内をメドに実施設計を取りまとめ、早ければ23年春頃の工事発注を目指している。
設計段階での工事概算費は、約4億3900万円を見込んでおり、工事スケジュールは23年6月頃から着手し、24年3月の完成を目指して事業を進めていく。
改修工事に取り掛かる旧養護老人ホームさつき荘は、日野町小御門201―1に位置し、現在は、建物の一部を作業所として利用しており、子ども家庭相談センターの事務所および一時保護所に改修していく。
対象となる建物規模については、昭和55年に建築された老人ホームで、管理棟(RC造平屋建、約640平方b)、北寮室棟(RC造平屋建、約460平方b)、南寮室棟(RC造平屋建、約520平方b)からなっている。
工事概要は、内部改修工事、外壁・屋根改修工事、それに伴う電気設備・機械設備工事を行う。
同局では、子ども家庭相談センターの体制強化として、東近江圏域(日野町)に新しく同センターを設置し、22年度に既存施設の改修実施設計、23年度に施設整備、24年度の開所へと進めていく考え。現在は、大津・高島子ども家庭相談センター(管轄・大津市、高島市)、中央子ども家庭相談センター(管轄・草津市、守山市、栗東市、野洲市)、彦根子ども家庭相談センター(管轄・彦根市、長浜市、米原市、豊郷町、甲良町、多賀町、愛荘町)の3センターがあり、今回、新たに設置する同センターは、管轄が甲賀市、湖南市、近江八幡市、東近江市、日野町、竜王町―となっている。
県では、同センターの体制強化を図ることで、子どもの安全・安心を最優先に迅速かつ適切に対応する体制整備を進めていく。
なお、同工事の改修設計は、ビルディング・コンサルタントワイズ(大津市)が担当している。
提供:滋賀産業新聞