トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社(長崎)
2022/11/24

【佐賀】東名遺跡の施設整備 建物面積は約2千u

[佐賀市]屋外には体験交流広場など

 佐賀市が同市金立町に整備する予定の東名遺跡ガイダンス・埋蔵文化財センター基本設計の概要が明らかになった。設計コンセプトを地域の誇りとなる「学習と体験の場」としており、埋蔵文化財センター(調査・保存ゾーン)とガイダンス施設(公開活用ゾーン)を明確に区分しながら、三つの屋外広場を介して連携が取りやすく、交流しやすい空間構成としている。

 同センターは、来訪者に国指定史跡の東名遺跡(佐賀市金立町)の価値を正しく、分かりやすく伝えるとともに、市内全域の発掘調査で出土した遺物や調査記録の整理、収蔵、保管、展示公開を行う施設として整備する。

 整備場所は巨勢川調整池の西側で、敷地面積は約8000平方b。展示エリア(常設展示室、企画展示室)や普及活動エリア(多目的室、体験学習室)などのガイダンス機能、収蔵エリア(一般収蔵庫、特別収蔵庫)や調査研究エリア(整理室、撮影室、図書資料室)などの埋蔵文化財センター機能を設け、施設の全体面積は約2000平方bを想定している。

 残りの約6000平方bには体験交流広場、施設前広場、中庭、駐車場(普通車50台、大型車3台程度が駐車可能。集中豪雨時には一時的に水をためることができる)を整備する。

 現在の計画では2023年度に実施設計や敷地の造成工事を行い、24年度から26年度の3カ年をかけて建築等工事、屋内展示工事、屋外展示工事を実施。27年度の供用開始を目指す。ただ、市の担当者は「建設資材高騰の影響で整備スケジュールなどの見直しが必要になる可能性がある」と話している。
ksrogo