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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/11/22

【群馬】前橋市が22年度12月補正を公表

前橋市(山本龍市長)は22日、12月補正予算案を明らかにした。公共工事の発注時期平準化などを目的にゼロ市債を設定。一般会計や水道および下水道事業会計で、合わせて9億199万円の限度額とした。また、民間事業者が行う特別養護老人ホーム整備への補助金として1億2135万円を確保。このほか、旧日吉公民館の解体工事費として限度額1140万円の債務負担行為を設定している。
発注時期の平準化と次年度の早期着手を目的にゼロ市債を設定。21年度の限度額が9億190万円となっており、前年度と同規模を確保したことになる。なお、20年度が7億7360万円、19年度は8億9200万円となっている。
一般会計で設定したゼロ市債は◇市単独農業土木事業=2500万円◇道水路補修改良事業=2億3000万円◇駒形第一土地区画整理事業=1350万円◇小暮土地区画整理事業=500万円−。
水道事業会計では◇量水器取替業務=6409万円◇施設改良事業=2億5140万円◇耐震管整備事業=9800万円◇管網整備事業=1100万円−。下水道事業は◇下水道維持管理業務=7400万円◇下水道管渠新設事業=1億円◇施設改良事業=3000万円−を確保した。
このほか当初予算への追加として、舗装長寿命化修繕計画事業2178万円、道水路補修改良事業4000万円を確保している。いずれも3〜4月に現場入りできるように調整。各事業で発注内容を精査し、年明けから段階的に一般競争入札を公告することになる。
特別養護老人ホーム整備費補助は1億2135万円の債務負担行為を設定。増設を目的とする整備事業への補助で、これから実施事業者の公募に向けて調整を進める。年明けに公募開始となる見通し。
日吉公民館(日吉町3−20−1)が総合福祉会館へ移転したことを受けて、旧施設の解体工事を実施する。債務負担行為で1140万円を設定した。建物は1974年に建築したRC造2階建て、延べ床面積316u。跡地の活用方法は未定となっている。
前橋高等職業訓練校の移転に伴う旧永明公民館の改修工事は、当初予算分で2629万9000円を追加。加えて、3600万円の債務負担行為を設定している。
小学校のプール内壁塗装に向けて、工事費を計上。当初予算への追加で700万円、債務負担行為で1470万円を充てた。永明小など4校の工事を発注する方針となっている。共同調理場運営事業では、西部共同調理場の長寿命化で1億5221万3000円の繰越明許費を設定した。
一般会計は12億5503万8000円を追加し、総額を1655億7433万3000円とした。各施設における光熱水費の高騰に伴う指定管理料の追加が目立っている。