2022年度第1回鹿児島空港将来ビジョン推進協議会が21日、鹿児島市のホテル自治会館で行われ、施設の再整備に向けた規模・配置案を検討する中間報告があった。離島便の利便性を高めるため、乗降スポットの中央もしくは南側に配置する案が示されたほか、23年3月には旅客ターミナルビル(TB)、附帯施設などの施設規模や配置案が提示される。
施設整備については、旅客ターミナルビル(国内線・国際線の一体的整備、新たな航空需要・技術に対応した施設整備など)を鹿児島空港ビルディングが担う。また、滑走路、エプロンなどの基本施設(施設規模の積算・配置計画、大型貨物専用機の受入れ体制整備)、附帯施設・その他施設(駐車場、格納庫、給油施設の再整備)を国が担当する計画。
協議会では、施設の規模・配置案を調査した日本空港コンサルタンツが中間報告を行った。今回は、離島便の利便性について、ターミナルビルの中央部に離島便の乗降スポットを配置する中央配置案、現在の離島便の乗降スポットにコンコース(搭乗ゲートなど)やサテライトを整備する南側配置案が示された。その中で、奄美大島の世界自然遺産への先々の対応や島民の生活路線への配慮などから動線やスポット数などを検討することを確認した。
協議会は、ビジョンで掲げる各論点について具体的、現実的な検討を加えることで再整備案をブラッシュアップするのが狙い。今後、旅客ターミナルビルや駐車場などの附帯施設の施設規模、配置案の協議を行う。