金沢開発協議会(会長・村山卓金沢市長、金沢市選出の県議会議員、市議会議員で構成)による石川県への要望活動が21日、県議会庁舎で開かれ、村山会長から馳浩知事に対して同市重点事業全20項目を盛り込んだ要望書が手渡された。
村山会長は、重伝建地区の維持や無電柱化、金沢外環状道路、都市内道路、土砂災害対策、河川改修、金沢港および埋立地早期活用、いしかわ農業公園用地の有効活用などに触れ、県側の協力を求めた。
質疑で馳知事は、いしかわ農業公園用地の有効活用に関して「今後の姿を示しながら責任持って対応する」、都市計画道路泉野々市線の県施行区間について「市施行区間が9割程度整ってきたので、県としてもしっかりと対応したい」とそれぞれ意欲を見せた。
金沢市と富山県南砺市を延長3キロのトンネルで結ぶ案がある金沢湯涌福光線の事業化の見通しについて、新田八朗富山県知事との関係性の中で早期事業化に向けて取り組みたい、とした。
ボトルネックとなっている東山内灘線の乙丸跨線橋について「なんとしても動かしたいが、工事にあたり、交通の流れをどう処理するのか検討している」と説明した。
要望は次のとおり。
▽重要伝統的建造物群保存地区の整備推進
▽無電柱化に関する整備促進
▽市街地再開発事業の促進
▽組合土地区画整理事業の促進
▽環状道路の整備促進〔金沢外環状道路(海側幹線・山側幹線)〕
▽都市内道路の整備促進(主要国道、都市計画街路)
▽金沢湯涌福光線(湯涌〜福光)の整備促進
▽金沢能登連絡道路の整備促進
▽東海北陸自動車道へのアクセス道路の整備促進
▽石川中央都市圏における公共交通ネットワークの再構築
▽金沢港の整備推進及び埋立地の早期活用
▽金沢市二日市地内県有地(いしかわ農業公園(仮称)用地)の有効活用
▽海岸林等の保全・再生の推進
▽犀川の改修促進
▽土砂災害防止対策の推進
▽金沢地区海岸侵食対策の促進
▽河北潟周辺地域における排水対策について
▽都心地区老朽ビル等建替の促進
▽県道清水小坂線及び芝原石引町線の安全確保
▽交通渋滞の解消(ボトルネックの解消等)