東紀州環境施設組合(尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町)は、「東紀州広域ごみ処理施設整備基本計画」(案)をまとめた。各市町の処理施設の老朽化に伴い、ごみ処理の広域化を目指して、新たな可燃ごみ処理施設を整備・運営していく計画で、その整備内容などを盛り込んだ。新施設の稼働開始は2028年度を見込む。
計画案によると、新施設は現尾鷲市営野球場(尾鷲市矢浜真砂)の敷地約2万3000平方b(法面、河川敷を除く面積約1万7000平方b)に建設する予定。1日当たり64dを処理する能力の施設を整備する計画で、処理方式は全連続焼却方式(ストーカ式・発電なし)とする。敷地内には工場棟をはじめ、管理棟、計量棟、洗車場、駐車場、調整池、緑地などを配する。野球場の解体設計・工事は23〜24年度に実施するとしている。
概算の総事業費は174億3000万円で、設計・建設費に79億5000万円を見込んでいる。事業方式はDBO(設計・建設・運営維持管理)を採用し、発注・契約する方針。整備運営事業者の選定を23〜24年度に行い、新施設建設の設計・工事を24〜27年度で実施し、28年度の供用開始を目指す。
新施設では、5市町の可燃ごみ、尾鷲市・熊野市・紀北町の可燃性粗大ごみ、熊野市・紀北町のし尿処理汚泥が処理対象で、災害廃棄物の処理も想定する。同組合は基本計画案に対する意見を募集している。12月16日まで。
提供:建通新聞社