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建設新聞社(長崎)
2022/11/21

【長崎】県・7市町が防災・減災対策充実へ計画

本土・離島合わせ概算約60億
   防波堤、物揚場、岸壁、突堤など整備


 県のほか長崎市、平戸市、雲仙市、南島原市、壱岐市、五島市、新上五島町の7市町は、漁港漁村地域整備計画を策定した。高潮や波浪等の対策につながる施設整備をはじめとした防災・減災対策の充実を図ることが目的だ。計画期間は2022年度から26年度までの5年。本土と離島を合わせた総事業費は約60億円で、防波堤、物揚場、離岸堤、突堤、浮桟橋等の整備が予定されている。


 県が主体となるのは平戸市田助地区と同市前津吉地区の漁港漁村環境整備、小値賀町斑地区、新上五島町奈良尾地区、対馬市佐賀地区、対馬市対馬北部地区の漁港漁村環境整備、佐世保市平地区の海岸保全施設整備の合計7事業。

 このうち田助地区においては、浮桟橋一式を計画。工期は2022年度から23年度までの2年で、計画期間内の総事業費は2億8500万円の予定だ。前津吉地区では護岸(改良)82bのほか、浮桟橋1基、用地(改良)800平方b、用地(畜養水面)一式を計画。工期は22年度から25年度までで、計画期間内の総事業費は4億8000万円と試算される。

 また、小値賀町斑地区では東防波堤(改良)50b、マイナス2b物揚場(A)(改良)30b、マイナス2b物揚場(B)(改良)30bを計画。工期は2年で、期間内の総事業費は3億1000万円。新上五島町奈良尾地区では内防波堤(1)60b、内防波堤(2)45bを予定。工期は2年で、期間内の総事業費は3億9400万円と試算される。

 対馬市佐賀地区では護岸(改良)15b、マイナス3・0b岸壁(改良)40b、船揚場(改良)30b、用地舗装(A)992平方b、B物揚場(改良)30bを計画。工期は22年度で、期間内の事業費は750万円。対馬市対馬北部では泉地区が用地(舗装)700平方bとB岸壁(改良)15b、琴地区が用地(舗装)2700平方bとA物揚場(改良)20b、伊奈地区がB道路(改良)100b、水崎地区がB岸壁(改良)20b、三浦湾地区が岸壁(改良)50bを予定。工期は22年度で、期間内の総事業費を6417万6000円と見込む。

 佐世保市平地区では高潮対策を実施。離岸堤202bと離岸堤(改良)388bを計画。工期は22年度で、期間内の総事業費は1億円となる。

 市町が主体となるものでも護岸(改良)、防波堤(改良)、物揚場などが計画されている。

 長崎市は野野串地区漁港漁村環境整備事業、戸石地区と為石地区の海岸保全施設整備を計画。平戸市は新獅子地区の水産物供給基盤整備、志々伎地区と古田地区の漁港漁村環境整備。雲仙市は千千石地区海岸保全施設整備事業を計画。南島原市は貝崎地区で漁港漁村環境整備事業を予定している。

 離島は、壱岐市が初山地区の漁港漁村環境整備事業。五島市が五島福江地区、新椛島地区、倭寇地区の漁港漁村環境整備事業と増田地区海岸保全施設整備で事業を予定。新上五島町が宿ノ浦地区、土井ノ浦地区、神部地区で漁港漁村環境整備事業を行う。
ksrogo