県湖東土木事務所は、21年度に事業化が決定し予備設計を委託した彦根市東沼波町地先の急傾斜地の対策施工については今年度、順当に詳細設計と地質調査を委託済みで、23年度に取り組む用地測量から借地合意が順調に行けば、24年度にも初弾工事を発注・着工し、2〜3ヵ年で整備を完了したい意向だ。
22年度発注済みの東沼波地区補助急傾斜地崩壊対策の詳細設計は、エフウォーターマネジメント(大津市)に委託し、重力式擁壁3ヵ所、鉄筋挿入工および法面保護工(ネット工)1ヵ所、落石防護柵1ヵ所について施設設計を行い、23年3月24日までの期間でまとめる。地質調査は正和設計(大津市)に委託し、機械ボーリング27b、標準貫入試験27回他を12月16日までの期間で行う。
同事業は、彦根市東沼波町地先の芹川沿いの道路に面する彦根市立旭森小学校が、学校の背後の「大堀山」と、芹川を挟んだ対岸の「鞍掛山」の急傾斜地に近接し、同小を含めた周辺区域が彦根市のハザードマップにおいても豪雨の際の土砂災害の兆候に十分警戒しなければならない「土砂災害警戒区域・土砂災害危険箇所」に指定されていることを受けて着手。
20年度は現地について測量0・012平方q(担当=伸和技研・近江八幡市)を行い、急傾斜地崩壊対策工の実施・事業化の有無について関係機関との協議・検討を進めた。事業化を受けて21年度委託した予備設計は日本インシーク滋賀営業所(栗東市)が担当した。
提供:滋賀産業新聞