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建通新聞社(中部)
2022/11/18

【三重】三重県 22年度内に基本計画 松阪あゆみ特別支援学校新棟 高低差考慮し配置位置検討

 三重県教育委員会は、松阪あゆみ特別支援学校の児童・生徒が増加していることから、新棟を整備して対応することを決めた。2022年度中に規模や整備スケジュールなどの方針を盛り込んだ基本計画をまとめ、23年度に予備設計を委託する予定だ。現在想定している校舎規模は3階建て延べ約2700平方b。
 同校は知的障がいに対応する特別支援学校として2018年に開校。児童・生徒の増加により鉄筋コンクリート造3階建て延べ6028平方bの本館棟の普通教室が不足し、これに加えて、肢体不自由のある児童・生徒を受け入れることから、新棟を整備することとなった。新棟には、普通教室の他、医療的ケア室、自立活動室、職員室などを設け、渡り廊下や駐車場、屋外教育施設、排水施設なども整備する。本館棟については児童生徒の増加に対応するための改修が必要かどうかを検討する。
 基本計画を策定する要因は、現況の敷地の高低差が大きいことから、工事による周囲への影響、運用面、費用面などを検討し、最適な配置を決める必要性が生じたため。 建設地は松阪市久保町1846ノ195他で、敷地面積は隣接する三重中京大学の敷地を購入した分(拡張部分)を含めて2万4663平方b。
 基本計画策定業務は、佐藤総合計画中部事務所(名古屋市中区)で進めている。履行期間は2023年3月15日まで。業務では、土地利用計画の検討で敷地条件の整理、地形の把握を行い、新棟を配置する位置を決め、既存本館棟との接続計画や屋外施設の計画を立てる。建築計画の検討では、各階のゾーニング、建築物の構造、所要室の規模と仕様、既存本館棟の改修内容を詰めるとともに、整備費用やランニングコストの縮減を図り、建築物のイメージパースを作成する。その上で、概算工事費の算出、事業スケジュールの検討を行う。

提供:建通新聞社