備前市は西片上に新設する図書館の基本設計と実施設計に着手するため、業務委託先を決める公募型プロポーザル手続きを開始した。国内の同種施設の設計実績を持つ設計事務所を対象に11月30日まで参加表明を受け付ける。1次選考通過者を対象に2023年1月7日まで技術提案書を受け付け、1月中旬のヒアリングを経て最優秀者を特定する。履行期間は23年9月末までで。提案上限額は8250万円(税込み)。24〜25年度の建設工事を予定しており、概算事業費は約15億円を見込んでいる。
片上51ノ4他の約4200平方bの敷地に、図書館やカフェ、サイクリングターミナル、300人用ホール(延べ約900平方b)を備えた延べ床面積約3000〜3750平方b複合施設を建設する。これまでの計画になかった300人用ホールは、建設地に隣接する約800人収容の市民ホールとの使い分けを想定し、整備案に追加した。市民ホールは、稼働率の低さが課題となっており、今回のホール整備で機能の補完を目指す。施設の階数、構造などは未定で、設計の中で確定する。
手続き開始に先立ち、市民や学生、有識者などで構成する「新しい図書館を創ろう会」での議論を実施。その中では、「学校の図書館との主にシステム面での連携」「Wi―Fi整備」「食べ飲みができくつろげる場所が欲しい」などの意見が出された。それらを踏まえ、整備の基本理念として、「すべての市民が多様に使うサードプレイス 市民参加で、まぶしい図書館―M(ultiple)・A(ctivities)・B(ase)―」を掲げている。
「
提供:建通新聞社」