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北陸工業新聞社
2022/11/17

【富山】請負金額、5カ月ぶりに増加/10月の前払金保証取扱高/東日本保証富山/累計は14.9%減少

 東日本建設業保証富山支店は、10月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
 それによると、請負金額は73億7100万円で、前年度同月比4・0%の増。北陸地方整備局では、件数が昨年の4件から11件に増えたほか、1件あたりの発注ロットが大きくなったことから、請負金額が12億円増加し、10月全体としては、5カ月ぶりに前年実績を上回る結果となった。全体件数は、昨年同期の274件から239件に減少。
 発注者別の請負金額を見ると、国は同207・1%の大幅増。このうち、北陸地整では、「富山地家裁高岡支部仮庁舎(22)新築工事」などの大型保証があった。
 独立行政法人等は同81・0%の増。ネクスコ中日本では、WTO対象である「東海北陸自動車道(4車線化)城端トンネル工事」における初年度分の保証があり、5億円の増加を示した。
 県は同32・1%の減。このうち、土木部では件数が昨年の86件から75件に減少したことなどにより、11億円のダウンとなった。
 市町村は同8・0%の減。富山市上下水道局では、「流域関連富山公共下水道新鍛冶川排水区呉羽町地区呉羽苑貯留池築造工事」の保証があり、4億円増加した。その他の市町村では大きな動きは見られなかった。
 一方、4月から10月の累計請負金額は、同14・9%減の872億7400万円。過去5カ年の推移は件数が最下位、請負金額は下から2番目の状況。請負金額は国や県、市町村など、すべての発注機関全体で前年同期を下回った。
 主な内訳を見ると、増加は高岡市15億円、入善町10億円、ネクスコ東日本と富山地方鉄道が各9億円、魚津市8億円、県企業局7億円、砺波市5億円など。減少はネクスコ中日本83億円、県土木部23億円、氷見市21億円、北陸地方整備局18億円、滑川中新川地区広域情報事務組合17億円、滑川市14億円、射水市12億円、富山市と黒部市が8億円など。
 市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が103億円余となりトップ。高岡市約38億円、氷見市約23億円、射水市約21億円、入善町約16億円、砺波市15億円余、南砺市12億円余の順。
 工事場所別の前払金保証取扱高累計は、入善町と朝日町、魚津市、高岡市などで増加。富山市と氷見市、小矢部市、滑川市、黒部市、砺波市などで減少している。
 累計の中間前払金保証取扱件数は、富山市が8件で最多。県土木部7件、県農林水産部6件で続いた。

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