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建設新聞社
2022/11/17

【東北・宮城】概算事業費は657億余/仙台市と塩釜市の共同浄水場整備計画

 仙台市と宮城県塩釜市は、新設する共同浄水場の整備計画をまとめた。概算事業費は657億2300万円を想定。新設する施設群の基本設計は来年度に着手する一方、整備手法としてPPP/PFIの導入可能性を調査していく。
 仙台市は国見浄水場と中原浄水場、塩釜市は梅の宮浄水場がそれぞれ更新期を迎えたため、2021年3月に共同浄水場整備計画策定の覚書を締結した。
 新たな共同浄水場は、仙台市青葉区芋沢中原24地内の中原浄水場敷地内に整備。施設能力は15万2710立方b/日で、仙台市分が13万6425立方b/日、塩釜市分は1万6285立方b/日。浄水処理方式は粉末活性炭+凝集沈殿+急速ろ過を採用する。
 大倉ダムと青下ダムを水源に、共同導水施設は改修し、共同導水管を新設する。共同浄水場は中原浄水場の敷地中央から南側にかけて整備。共同送水管には中継ポンプ場を設ける。仙台市は国見配水池への、塩釜市は梅の宮配水池への単独送水管を布設する。
 事業費内訳は、共同浄水場(共同導水管含む)に372億1500万円、共同送水管に176億5300万円、中継ポンプ場に31億9700万円、中原系導水施設改修に43億1800万円、国見系導水施設改修に33億4000万円。
 主要施設の整備スケジュールは、23年度から新設施設の基本設計を始め、共同浄水場と共同送水管は26年度から詳細設計、28年度後半から工事着手する。共同送水管は34年度完成、共同浄水場は36年度の完成・稼働開始を予定する。
 共同送水管は、口径1350_b、延長約8`bでシールド工法を採用して建設する計画。
 整備計画策定支援業務は日水コンが担当した。

 提供:建設新聞社