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滋賀産業新聞
2022/11/11

【滋賀】甲賀市 老朽トンネル5ヵ所の点検

 甲賀市は、市内5ヵ所のトンネルにおいて長寿命化に向けた点検を実施する。担当コンサルは日本工営。対策が必要な場合、年度内に対策工に係る内容をまとめる方針だ。
 対象となるトンネルは、▽甲南町下馬杉〜甲賀町滝地先にある滝山田隧道、05年(明治38年)竣工、延長31・1b、幅員2・2b▽土山町青土〜瀬ノ音地先にあるへつじ隧道、89年(昭和64年)竣工、延長20・3b、幅員9・56b▽南山田隧道、延長40・0b、幅員9・0b▽甲南町寺庄地先にある松迫隧道、33年(昭和8年)竣工、延長36・6b、幅員2・4b▽甲南町杉谷地先を通るトンネル(名称不明)、延長115・0b、幅員9・5b―。
 点検は、現地調査を行い、各トンネルの変状等の発生状況を把握し、トンネルの立地環境、周辺の交通状況、交通規制の要否、近接手段等について現場概況を調査していく。点検については、国土交通省・道路局が定める道路トンネル定期点検要領に沿って行われ、近接目視、打音検査、触診等によって健全性の診断とする。また、状態の把握と次回定期点検までの措置の必要性について総合的な診断を行い、トンネル本体工の変状を外力、材質劣化、漏水に区分。材質劣化または漏水に起因する変状はそれぞれの変状に、外力に起因する変状は覆工スパン毎に整理して、道路トンネル毎の健全性の診断を行うもの。
 各トンネルは、竣工から30年以上経過、老朽化や経年劣化が進んでおり、定期点検により各種不備を見直していき、今後は点検結果を踏まえて損傷・劣化により工事が必要となれば工事発注へと進めていく考えだ。

提供:滋賀産業新聞