三菱地所(東京都千代田区大手町1ノ1ノ1)は、港区品川町のイオンモール名古屋みなと跡地に、物流施設「ロジクロス名古屋みなと(仮称)」を新築する。10月21日付で、名古屋市へ中高層建築物の建築に係る届け出を提出した。着工は2023年4月ごろを予定。オープン時期や施設の詳細について、同社は回答を控えた。
【延床面積は12万u超】
届け出によると、規模は鉄骨一部鉄筋コンクリート造4階建て延べ12万6765平方b、高さ30b。主要用途は「倉庫業を営む倉庫」としている。駐車場は140台分を設ける計画。24年11月ごろの完成を目指す。
建設地は名古屋市港区品川町2ノ1ノ2他。敷地面積は6万2111平方bで、建築面積には3万2826平方bを充てる。用途地域は工業地域。建ぺい率は60%、容積率は200%。
同地で営業していた「イオンモール名古屋みなと」は21年2月に閉店。今年まで店舗の解体が行われていた。敷地内の東側で営業していた映画館「TOHOシネマズ名古屋ベイシティ」と、南北に隣接する駐車場は今回の開発用地に含まれていない。イオンモール名古屋みなとを運営していたイオンリテール(千葉県美浜区)は、敷地東側の一部で同店をリニューアルする計画を示しており、この一帯が開発用地になる可能性が高いと言えそうだ。
また、三菱地所は9月に本紙の取材に対し、土地を所有する品川リフラクトリーズ(東京都千代田区)から開発地を取得することを検討しているとしていたが、一帯の所有者は、11月8日時点で品川リフラクトリーズのままとなっている。
ロジクロス名古屋みなとの設計はフクダ・アンド・パートナーズ一級建築士事務所(東京都中央区)、施工はフジタ名古屋支店(名古屋市中区)が担当している。
提供:建通新聞社