建通新聞社(神奈川)
2022/11/09
【神奈川】横浜市 鶴見大橋は補修で対応
横浜市道路局は、架け替え計画を再検証していた鶴見大橋について、補修による長寿命化を図る方針を固めた。このほど「鶴見大橋補修設計」をエース神奈川営業所(横浜市神奈川区)に3280万円で委託した。履行期限は2023年3月31日。工事の発注時期は、今後、国との河川協議を行った上で決定する。
詳細設計業務では、パイルベント橋脚の現状を調査するとともに、塗装塗り替えや橋面舗装、伸縮装置、支承の補修について、工法や補修ボリュームを検討する。このうち支承については、これまでの点検を踏まえ、1カ所の改修を予定している。
鶴見大橋は鶴見区小野町〜生麦2の鶴見川河口付近に架かる産業道路の橋。橋長220b、幅員18bの7径間単純鉄筋コンクリート床版活荷重合成格子桁橋。下部は杭基礎逆T式橋台2基、橋脚6基で、取り付け道路が210b。1963年6月に完成した。
市は、鶴見大橋の架け替え事業について、経年劣化などを背景に2006年度に検討に着手。暫定的に、老朽化が著しい現橋の床版を11〜13年度に補修して当面の安全性を確保した。
16年度に架け替えの検討を再開し、橋の現況調査を重ね、補修と架け替えのどちらで対応するか、ライフサイクルコストを比較した結果、補修で対応することを決めた。 提供:建通新聞社