国土交通省九州地方整備局は、防衛省が計画している馬毛島基地(仮称)の港湾空港の基盤施設整備で技術協力業務を委託して詳細検討を行っていた。工事着手に向けた取り組みは委託業者と随意契約を実施。このうち、係留施設等築造は五洋建設・東亜建設工業JVと874億1600万円で契約を行った。工期は2025年3月14日まで。
概要をみると、係留施設等は新設に向け海上地盤改良工、基礎工、本体工、被覆・根固工、付属工、上部工、消波工および仮設工を実施。これまで、施工計画の作成、全体費用の算出等を行っていた。
滑走路等新設(その1)はメイン滑走路(2450m)等が対象で鹿島建設・五洋建設・森建設JVが206億3800万円で契約。同(その2)は横風用滑走路(1830m)等を整備。大成建設・東洋建設・藤田建設興業JVが194億1714万円で行う。
仮設桟橋(その1)は仮設桟橋Cが対象で、五洋建設・鹿島建設・藤田建設興業JVが90億9130万円、仮設桟橋Aを担当する同(その2)は東洋建設・大成建設・みらい建設工業JVが85億1461万円、仮設桟橋Bの同(その3)は若築建設・あおみ建設・りんかい日産建設JVと77億1900万円で契約した。
工事内容は、捨石工、ラブルネット工、被覆・根固工、裏込・裏埋工、基礎工、本体工、上部工・付属工等を施工。工期は3件とも23年10月5日まで。
随意契約の理由は、離島における大規模な土木施設で資機材の島外からの海上搬入をはじめとする、外洋に面した離島での極めて特殊な条件下での施工となるためで、仕様の前提となる条件を確定できない早期の段階から、施工を念頭に置いた技術的な知見を詳細検討に反映することが必要であるため。