県南部土木事務所は、栗東市上砥山地先の金勝川支流で砂防堰堤2基の設置を計画している。今月21日に予備設計の入札を行い担当コンサルを決定、年度を跨いだ約10ヵ月で業務をまとめ、順調に行けば来年11月頃に詳細設計を発注、24年度から25年度の2ヵ年で用地取得、工事については27年度を目指している。
同地先は、土砂災害警戒区域に指定されており、過去に土砂災害などは起こっていないが、砂防施設が未整備の状態であり、今後、斜面の崩壊に伴う土石流が発生すると人家などに甚大な被害がおよぶことが予想されるため、同事務所は砂防堰堤の設置を計画した。
今回の予備設計の中で堰堤規模、型式や形状、位置および構造を決定するため、現段階では透過型を想定しているが規模は未定。また、資材を運ぶため延長約140b、幅員約4bの運搬用道路の設置も予定しているが、規模などの詳細は流動的。
上砥山の土砂災害警戒区域内には、約50戸ほどの人家があり、近くには日吉が丘自治会館も位置している。なお、滋賀県は、土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律の制定にもとづき、急傾斜地の崩壊、土石流等のおそれのある土地について基礎調査を実施した結果、21年度に上砥山の一部を土砂災害警戒区域に指定している。
提供:滋賀産業新聞